ローズマリーを育てるようになって6年ほどになりました。ローズマリーとの暮らしについてご紹介したいと思います。見るだけじゃないローズマリーの魅力がいっぱいです。
ローズマリーを育ててみたいと思ったきっかけと今の暮らし

実家の裏にはと玄関先にはたくさんの種類の植物が植えられていました。今では家庭菜園もありますが、以前は花がメインで見て楽しむための場所でした。
私は実用と鑑賞のどちらもできるほうがいいなと思っていたので、自分で育ててみようと思ったときに選んだのは野菜とハーブになりました。
ハーブのある暮らしに憧れて好きな香りのローズマリーを育て始めました
ハーブを育てて花を見てから種を採ってまた蒔いたり、ハーブを取り入れた生活をすることに憧れていました。
たくさんあるハーブの中からどれを育てようかと思った時に、情報の少なさにびっくりしました。今でこそたくさんのハーブ関係の情報も苗も手に入りやすいのですが、6年ほど前にはハーブといえばエッセンシャルオイルの情報が主で栽培の情報がまだ少なかったのです。
そこで海外のハーブ関係の情報を調べて、好きな香りで手に入りやすかったローズマリーを育ててみることにしました。
プランターから地植えへ、育てる環境も変化
最初はせまいベランダ栽培からはじめたので、100均で幅が30cmほどの小さめのプランターを手に入れてローズマリーを育て始めました。
昨年引っ越しを機にプランターで育てていたローズマリーは実家に預けてきたので、今度は庭に地植えで育ててみることにしました。
今では料理やチンキづくりなど、日々の生活で活用中!
今では簡単な料理に使ったり、ローズマリーチンキを作ってローズマリークリームを作ってみたりと少しずつですが活用してみています。
実体験でわかった!ローズマリーの育て方のコツと注意点

ローズマリー栽培が少しずつ分かってきた中でのコツや注意点をあげてみたいと思います。
種から育ててみたけど…発芽率の悪さと植え替えの失敗

庭に地植えにする際に、せっかくだから種から育ててみたいと思い種を購入して蒔いてみました。調べたときに発芽率があまりよくないという情報を目にしてはいましたが、そうは言っても他の植物ではそこそこ発芽することが多いので大丈夫だろうと思って種まき用の土に種を蒔いてみました…しかし1割ほどしか発芽しませんでした。
そこで、再度チャレンジしてみました。今度は種をしっかり水につけてから(しかも数日忘れてそのままにしていた)その後土に置いてほとんど種に土をかけずに発芽を待ちました。
2週間くらいで前回よりも気持ち多い数の芽が出ましたが、その後なかなか伸びていかず。ようやく育ってきた苗を2本ほど植え替えてみましたが、植え替え先がよくなかったのかそのまま根付かず失敗してしまいました。
初心者は苗からがおすすめ!成功しやすく管理も簡単

初心者には苗からがいいことがわかりました。ある程度まで育っているので、植えた後もそのまま大きく育てることができやすいです。実際、はじめて植えたときに2株苗をプランターに並べて植えたのですが、そのまますべてが大きく育っていきました。
育てる時には水をやりすぎず乾燥気味に育てるとうまくいきます。ちょっと乾きすぎかもと思うくらいでも大丈夫です。逆に水をあげすぎると枯れていく原因になります。
地植えで育ったは圧巻。でも広がりすぎや虫に注意
プランターで育てるとプランターサイズに見合ったサイズで成長していくのですが、そのうち根がプランターからはみ出てくるようになります。
木のようになってくると植え替えも大仕事になるので地植えで育ててみました。たった1年ほどでみるみる間に成長していきました。
しかし、ぐんぐん成長するためどんどん広がっていくので管理が必要です。また、ローズマリーの種類によって茎がほぼまっすぐにそだっていくもの(立性)や横に広がっていくもの(ほふく性)、2つの中間のものがあります。
私はプランターも地植えも立性のタイプを選んで育てています。
剪定に失敗してバランスが崩れた話

ローズマリーの剪定は梅雨がくる前までの湿気が多く、蒸し暑くなるまでにしておきたいです。そこで、今年も5月に入ったので地植えにしてからはじめての剪定をしてみました。
イメージは平べったいきのこのような形にしたかったのですが…なんだか失敗。最初は短くなっていい感じだぞと思っていたのに、少し時間が経つと様子がおかしくなりました。切り方を間違えたようで、横にひたすら伸びているローズマリーとなってしまったのです。
ローズマリーは切ったところから枝分かれしていくので、中途半端なところで切ってしまったことにより、枝分かれが増えすぎてしまいました。
あまり切りすぎても元気がなくなってしまうので、様子をみたいと思います。
春には花も咲きました!おととしの開花記録

2019年にはじめて苗を植えてから毎年花が咲かないなと思っていました。最初の頃はせっせと剪定したり、肥料をやってみたり、植え替えをしてみたりとやっていましたが花が全然咲かず、2023年の春になってようやく花が咲きました。その時には花が咲くことは半分あきらめていて特に特別なことはしていませんでした。
小さなプランターで育てていたのでなかなか花が咲くまでに成長できなかったのかもしれません。多くの人が植えてから1~2年で花が咲くようですが、いろいろやっているのに花が咲かないというときには私のように小さなプランターで育ててしまって、成長できていないことがあるかもしれないですね。
そのうえ、その年はローズマリーを料理などに使用することもなく、あまりこまめに切ることがなかったからというのも関係していそうです。
花が先始めたのが3月だったのですがそこから夏くらいまでずっと咲き続けていました。
増やしてみたい!挿し木への挑戦と現在の経過

今年はずっとやってみたかった挿し木で増やすということに挑戦してみています。
挿し木の手順と気をつけたいポイント
挿し木は剪定で切ったローズマリーの一部を使うと時期もぴったりだと思います。梅雨に入る前くらいには剪定したほうが良い(葉がたくさんありすぎると蒸れて変色したり、葉が枯れたり、虫がつきやすい)ので私はその勢いで一緒に挿し木に挑戦しています。
ポイントは節を6つくらい付けた状態で下葉を節2つ分取り除くこと(あまりに長すぎると根が張っていないのに頭が重すぎて倒れてしまう)と、土を使うときは挿し木用の肥料が入っていないものを使うことです。
根が出た?枯れた?成功・失敗も含めた途中経過

挿し木をしようと準備した枝がしっかりした硬いものでなかったからか、根がちょっとだけ伸びただけであまり変化がない状態です。
しっかり根がでてくるまで1ヶ月はかかるようなので、根元が木化した茶色いものも準備したので、こちらも植えてみて違いを見たいと思っているところです。
なので、挿し木はこれから追記していけるといいなという状態です。
ローズマリーの活用アイデア|香りを楽しむ暮らし
ローズマリーを育てたらやってみたかったことがローズマリーを生活に取り入れることでした。時間がかかることはありますが、あまり手の込んでいない簡単なものが一番おすすめです。
レモンと合わせたハーブウォーターが美味しくて爽やか

暑くなる時期にぴったりなのが、輪切りのレモン(なかったらポッカレモンのようなレモン果汁でも)とローズマリーを1、2本水に入れるだけのハーブウォーターです。
- レモン皮付き(半分)
- ローズマリー (10cmくらい)1~2本
- 水700ml~1L
切っていれるだけ。2時間~半日くらいで飲み頃です。水はミネラルウォーターでも水道水でもお好みで。レモンはオレンジにしてもおいしかったのと、皮の薬品が気になるときはなしでも十分おいしいです。
鶏肉のオーブン焼きで風味豊かな簡単レシピ

鶏肉は皮つきで焼いたほうがおいしく出来上がります。
- 鶏モモ肉 1枚
- ローズマリー 10cm×1本
- オリーブオイル
- 塩こしょう
- ①鶏モモ肉にフォークで穴をあけてから塩こしょうをする
(しっかりめに振ったほうがおいしいです)
- ②オリーブオイルをかけてローズマリーの葉の部分だけをお肉に散らす (両面)
(面倒だったら全部袋に投入してもむ)
- ③30分以上放置
- ④オーブン200℃で30分か、250℃で20分くらいで焼く
(皮を上にして焼く)
ローズマリーチンキづくりに挑戦|用途と注意点も
ローズマリーチンキは化粧水や虫よけスプレー、入浴剤などいろいろな使い道ができて便利です。以前にも一度作ったことがあったのですが、今年またつくってみました。私はホワイトリカーが余っていたので、そちらで作りました。
- 瓶
- ローズマリー(フレッシュでも乾燥でも)
- アルコール(35度以上のもの。飲用でなければ無水エタノールがよく使われます)
- ①フレッシュローズマリーならよく洗っておく
- ②瓶を煮沸消毒してからローズマリーを入るだけ詰める
(葉だけがいいとは思うけれど取り出すときが面倒なので枝ごと入れることが多いです)
- ③アルコールをひたひたに入れる
(アルコールに浸かっていない部分がないほうが良い) - ④2、3日に1回瓶を振って全体にアルコールがいきわたるようにする
- ⑤1ヶ月ほどたったらローズマリーを取り出す
※1年を目安に使い切ったほうがいいそうです。直射日光は避けて保存するのもポイントです
次は椿油に漬けて手作りハーブオイルにしたい!
ローズマリーチンキを頭皮のリフレッシュやマッサージに使うことができるとみてから、オイル漬けはどうだろう?と気になり調べてみたらオリーブオイルやホホバオイルなどに漬けて使う方法が見つかりました。
でもせっかくだから椿油に漬けて使ってみたいなと思っています。作り始めてからこれもまた1ヶ月ほどかかるのでまだできていませんが、完成したらマッサージやヘアケアオイルとして使ってみたいなと思っています。
ローズマリーは虫よけにも使える?実験と気づき

ふだんからあまり薬品を使いたくないと考えているのですが、庭にはいろいろな虫たちがやってきます。中には来てほしくない虫もいて、なんとかできないかと思ったときに「ローズマリーは虫よけにはならないのか?」ということが浮かびました。
実は、以前にアブラムシが大量に発生したときに酢を薄めて散布したり牛乳をかけてみたり、コーヒーを蒔いたりしたことがあったことから身の回りにあるものの活用ができないかと思いました。
ひまわりに虫発生→チンキを使ってみたけど効果薄?
ローズマリーを虫よけに使っている例はないのかと調べてみたらありました。海外では一般的なのかたくさんの人が紹介しています。いろいろな方法があったのですが、手っ取り早く今あるローズマリーチンキを薄めてひまわりに散布してみました。
わが家のひまわりについているのはおそらくグンバイムシ。チンキが大量に付着した部分からはさすがにいなくなりましたが、あまり効果はありませんでした。
ローズマリーにグンバイムシがついているという情報も目にするのでひまわりには別の方法がいいのかなと思っています。
次はオイルを自作して別の植物で虫よけにチャレンジしたい
実は多くの人がローズマリーオイルを虫よけに使っていました。しかしローズマリーオイルもじっくり抽出だと1ヶ月くらいはかかってしまいます。逆に、時短でつくる方法だと加熱するので1週間くらいで使い切ったほうがいいようです。
それでもローズマリーオイルは効果がありそうなので、他の植物についている虫は多少いなくなるのではないかなと思っています。
他にも庭仕事で蚊に悩まされることも多く、ローズマリーは蚊の嫌がる成分を含んでいるということなので蚊よけになるかもしれないです。まずは時短の方法で一度作ってみようと考え中です。
庭植えでのコンパニオンプランツとしての効果にも期待
ローズマリーはコンパニオンプランツ(一緒に植えると互いに良い影響を与える植物の組み合わせ)としてもよく使われます。また、害虫を寄せ付けないために植えることもあるそうです。
ちょうど四角豆を育てていて、マメ科の植物とは相性がいいそうなので、挿し木がうまくいきそうだったら豆のとなりで育てるのもありかなと思っています。
天然成分でも油断禁物!ハッカオイルで飼育している昆虫が次々と元気がなくなった体験談
以前の話ですがハッカオイルを使うと虫よけになると聞き、家にちょうどあったハッカオイルを部屋や玄関にコットンに含ませて置いてみたことがあります。
すると1日もたたないうちに、その頃飼育していた昆虫が次々と弱ってしまったことがありました。
それからというもの、部屋でニオイがするものやハーブの成分などには気をつけるようになりました。
わが家のように飼育しているいきものがいる環境では天然成分であったとしてもっ慎重に使う必要があります。
ローズマリーと暮らす楽しみと、これからやってみたいこと

まだまだやってみたことがないことや、失敗してしまったので再チャレンジしたいことがたくさんあります。
「育てて・使って・香って」三拍子揃ったハーブ
ローズマリーは育てて成長を楽しむだけでなく、料理やスキンケアや虫よけに使ったり、香りを楽しんだりとその時々でも違う楽しみ方ができるハーブです。
ローズマリーのある暮らしは癒しと実用の両方が味わえます。家の庭に植えてあるのもよく見かける一般的なハーブで、育てるのもそう難しくはありません。
次は計画的な剪定をして、収穫したらローズマリー染めにも挑戦したい
ちょっとまだまだなところが多いローズマリーの栽培ですが、今回思いつくまま剪定してしまったので次はもっと考えて剪定をしてローズマリーの形をなんとかしたいです。
そして、収穫したらローズマリー染めもやりたいと思っています。ローズマリー染めにもインディゴ染めのような虫よけ効果があったりするのでしょうか?どちらも楽しみたいと思います。
1本植えるだけでこんなにも楽しめるローズマリーをあなたも一緒に栽培してみませんか?