ジャーマンカモミールのプランターでの育て方[種まきから収穫まで]

家庭菜園

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この記事はこんな方に向けたものです
  • はじめてカモミールを種から育てようとしている人
  • 自分で育てたハーブティーを飲んでみたい人
  • ハーブを鉢植えやプランターで楽しみたい人
  • ベランダガーデンに興味がある人

ジャーマンカモミールとは

ジャーマンカモミールは一般的に日本でカモミールと呼ばれています。りんごに似たような甘い香りがするとよく表現されます。私的にはりんご??という感じですが、独特の甘い香りはとても好きな香りです。

ヨーロッパが原産で、初心者でも育てやすいハーブと言われています。実際、初めてカモミールを栽培した私ですが、特に失敗することなくすくすくと育ってくれ、たくさんの花を収穫することができました。

ジャーマンカモミールは一年草のため、植え替えの手間などはありませんが、花を咲かせ終わるとだんだんと元気がなくなっていきます。

(参考)ローマン・カモミールとは

カモミールについて調べているとローマンカモミールもよく出てくると思います。見た目はよく似ていて同じような使われかたをするそうですが、ジャーマンカモミールが一年草なのに対してローマンカモミールは多年草で、植え替えや株分けをして管理をする必要があります。

また、ジャーマンカモミールが花から香りがするのに対してローマンカモミールは葉からも匂いがします。

ジャーマンカモミールの育て方①準備するもの

では、ジャーマンカモミールを育てる時に何があればいいでしょうか。

  • 種(ホームセンター、ダイソーなどの100均、ネット通販等。私は無農薬・無化学肥料のたねの店として図書館で借りた本に載っていた「たねの森」で購入)
  • 用土(ハーブ用の土を買うとそのまま使えばいいので簡単です)
  • コンテナやプランターなど育てる箱(水が流れるように穴が必要。なかったら数カ所穴をあければ使えます)
  • 土が流れないようにする鉢底ネット
  • 鉢底石(小さなものだったら土がたくさん入るようにしたいのでなくてもいいかも)

基本はこれだけあればジャーマンカモミールを育てることができます。ただ、寄せ植えなど、見た目にこだわりたかったり大きな株に育てたい時は、最初から直に種をまくのではなく育苗ポットである程度の大きさまで育ててから定植すると満足のいく結果になると思います。(大きく育ってからは植え替えしない方がいいです。)

ジャーマンカモミールの育て方②種まきの時期と方法

種まきは3月から4月にまく春まきか、9月から10月にまく秋まきが良いと言われています。ジャーマンカモミールは比較的寒さに強いので秋に種をまいて株を大きく育てるのがおすすめです。私も9月の下旬に種まきをしました。

ジャーマンカモミールの種はご覧の通りかなり小さいです。種まきの際にはばらまきにしてください。種をまき終わったら土はぱらぱらっとかぶせるか、土をかぶせずそのままにしておきましょう。

ジャーマンカモミールの育て方③水やり

水やりは土の表面が乾いてきたらたっぷりとあげてください 。乾きすぎると葉が萎れてきますが、鉢やプランターの下から水が出てくるくらいたっぷりと水をやると、次の日くらいにはシャキッと復活してます。やりすぎも元気がなくなるので、乾いてきたら水やりと覚えてください。

また、最初の頃(種まきから発芽してしばらくするまで)は種が流れてしまいやすいので、上から水やりするのは避けたほうがいいかもしれません。鉢やプランターなどを大きめの容器に水をはってしばらくつけておく方法をとるといいです。下から水が染み込みます。

ジャーマンカモミールの育て方④置き場所

ジャーマンカモミールの置き場所ですが、日当たりのいい場所を選ぶと良いです。ただ、高温で湿度の高い場所は適しません。

我が家ではベランダの日当たりがイマイチなので、窓際の日が当たる場所に鉢植えを置いています。日当たりが良い場所に変えてから急成長しました。日当たりが良くなった分、水やりの頻度も増しましたので、土の状態やカモミールの状態を気にしてあげる必要があります。(丈夫なので神経質になる必要はなさそうなんですけどね)

ジャーマンカモミールの育て方⑤収穫

4月頃から8月頃が花期となります。花は次々と咲きますので都度収穫するといいです。今回は株が少ないので「そろそろ収穫しなきゃ」と思い出した時に花を摘みました。

ジャーマンカモミールは基本的に花だけを利用します。たくさんの株がある場合は手で髪の毛をとかすときのようにすると収穫がはかどります。

花が咲いて真ん中の部分が盛り上がってきた頃が一番収穫に適しています。

ジャーマンカモミールの育て方⑥増やし方

毎年種を購入して植える方法もありますが、咲いた花から種をとってまくこともできます。一年草のため挿し木や株分けができませんので、毎年種を植えるようになります。

種を採取したいときは、花を収穫しないでそのままにしておきます。花びらが散って真ん中の黄色い部分がだんだんと茶色になってくるので、茶色になったら収穫しましょう。しばらく乾燥させてから種を軽くふると種がバラバラになります。

ジャーマンカモミールの育て方⑦病害虫

ジャーマンカモミールはアブラムシやハダニが発生しやすいです。どちらも小さい虫のため日頃の観察が大切です。茎や葉だけでなく、花や鉢やプランターの下などもたまにみて下さい。

我が家では鉢の水受け皿に小さい虫が跳ねていると思ったら、どうやらハダニにやられた模様。元気が無くなってしまいました。

また、うどんこ病も発生しやすいです。気温が上がってきたら葉が密集しやすいので注意が必要となります。

ジャーマンカモミール栽培日記

我が家のジャーマンカモミールの栽培日記(抜粋)です。全然なにも分からないところからだったので、おかしなことをしているかもしれません。あたふたしているところをお楽しみ下さい。

2019.9.24|種まき

どうやって蒔いたらいいのか分からず本を読んだり、ネットを見たりして情報収集しました。その時に他のハーブたちも一緒に種まきしました。

2019.10.6|発芽

だんだんと発芽してきています。発芽率85%以上と購入した種のパッケージに書いてあり、密集してまきすぎたかもしれないとちょっと不安になってしまいました。

2020.5.2|冬を越して花が咲く

冬はまったくといっていいほど成長しませんでした。秋頃に鉢に植え替えをしてから少し葉っぱが大きくなっただけで、失敗したかなぁと思いつつ放置気味。。。

その後暖かくなったので、窓際の日当たりの良い場所に移動した途端に急成長し、花が咲き出しました。

2020.5.19|収穫(1回目)

本当はもっと早くに収穫すべきでしたが、身の回りが落ち着かずこの日はじめて収穫しました。フレッシュな状態でカモミールティがいいかな?それとも贅沢にお風呂とか、サシェとかもいいかもと色々悩みましたが、結局とりあえず乾燥させてみました。

2020.6.12|伸びすぎて倒れてくる

元気がなくなったわけでもないのにバランスが悪く(日当たりのいい方に伸びていこうとしてた)ついて倒れかけてしまいました。支柱がいるのか?でもそんなことしてもなぁと考えて、結局とりあえずまっすぐになるように軽くまとめて縛ってみました。

実際にジャーマンカモミールを育ててみて気がついたこと

情報を見ただけでは分からないことが育てていくとたくさん出てきます。その一つが、「こんなに大きくなるとは思わなかった」ということ。写真でみるともっと背丈が小さいように思ってました。草丈も情報としては載っていたのですが、あまり目に入っておらず。

私の準備した鉢は小さすぎました。成長してくると頭でっかちの形になってしまいました。刈り込んだりするといいのかもしれませんが、ある程度の収穫も欲しかったのでそのまま頑張ってもらいました。

本当は春にも種まきをしたかったのですが、結局できずじまいでした。また、秋に再チャレンジできたらいいな。次は冬越しも記録しておきたいです。

カモミールティーにして飲んでみる

せっかく栽培したジャーマンカモミールなので、カモミールティーにして飲んでみました。

乾燥させたカモミールはかなり少量ですが、カモミールティー1、2杯は飲めると思われます。

お湯160ccに大さじ1ほどの乾燥カモミールを入れて5分待ちます。あまり長く待ちすぎると苦くなるので長くても15分から20分くらいがおすすめです。

だんだん膨らんで元の花の形に戻ってきました。

横から見るとこんな感じ

我が家には茶こしがないためコーヒーフィルターで濾してみました。飲む分がほんの少し。。。

市販のカモミールティーとは全然違います

量的にはかなり少なくなってしまいましたが、飲んでびっくり!!私はもともとカモミールティーが好きで、特に冬にはよく購入して飲んでいるのですが、全然違います!甘くて癖の少ない、それでいてしっかりとカモミールの香りがするカモミールティーができました。

カモミールティーは好き嫌いが分かれるといいますが、一度でいいので飲んでみてほしいです。これを飲んだら市販品には戻れないかもと思いました。

もっとたくさん収穫して乾燥させたらよかったなぁ。秋にはもっといっぱい植えようと決意しました。

みなさんもぜひ自家製ジャーマンカモミール栽培してみて下さい。おすすめですよ!