クサギの実で染めてみた|無媒染で楽しむ水色の布と糸

草木染め

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青い色が好きな私は藍ともうひとつクサギで染めることに憧れていました。以前住んでいた場所では探し方が悪かったのもあったのでしょうが、クサギを見かけたのはたったの1回。どこに行けば出会えるんだろうといつも思っていました。

たまたま夫が、職場でクサギを採集していたという話をしてきたのでこのあたりにクサギがあることを知り、その日の夜にクサギを見に行きました。その後ほかにも探したこともあり、数か所にあることが分かったのですが、染めるほどすぐに実が集まることはなく数回に分けて拾い集めました。今回は冷凍保存をしていたものを2回に分けて染めた記録です。

そうして染めた絹布と木綿布はシュシュに、木綿糸はひざ掛けの縁編みに使ってみました。

クサギの実を集めて冷凍保存

今回の草木染めに使ったクサギの実は、秋のはじめから少しずつ熟して落ちるため、一度にたくさんを集めるのは難しいです。

そのため、拾えた分を少しずつ冷凍保存しておきました。実が緑からだんだんと青紫色になるのですが、青紫になったものを使いました。
クサギは臭木というだけあって癖のある嫌な臭いがします。また、カメムシがたくさんついていることが多いです。拾う時にはカメムシを連れ帰らないように気をつけて、帽子もしっかりかぶって探しました。

ちなみに今回は実だけを集めて染めたのですが、後から調べて実の根元のガクの部分も染料にすることができると知りました。次回はガクでも試してみたいと思います。

また、すでに種のように硬くなっていた実もたくさん拾いました。染めるのには向かない気がしたので、来年にでも植えてみようとそれはそれで保管しています。

染液を煮出す

クサギは1回目250g、2回目は1回目の250g+50gを追加して使用しています。

1回目(絹糸・木綿糸・木綿布用)

  • 水量:500ml×2
  • 絹布と木綿布(軽量忘れ)、木綿糸(180g)
  • 煮出し回数:2回、各20分
  • 実はそのまま使用

2回目(前回の布と糸を再度染めた)

  • 水量:500ml×2
  • 前回染めた絹布、木綿布、木綿糸
  • 煮出し回数:2回、各20分
  • 2回目に実をつぶして染液を濃くした

1回目の染め|そのまま煮出して淡く染まる

1回目はどの程度色が出るのか分からなかったためそのまま煮出してみました。
木綿の下処理をすべきだったのですがせず。木綿も絹も水につけてしばらく置いてからしぼって干してから使用しました。

1回目
  • 1
    冷凍していたクサギの実を洗ってから水500mlと一緒に沸騰させる
  • 2
    沸騰したら火を弱くして20分煮出す
  • 3
    実と染液をわけてから、染液のほうに準備していた絹と木綿をつける

    (染液が少なめだったためムラなく染まるように動かしながら20分ほど待ちました)

  • 4
    染めている間にもう一度クサギと水500mlを入れて20分煮出す
  • 5
    20分たったら木綿と絹は水洗いする

    ※染液は捨てないでもう一度使う

  • 6
    1回目の染液に2回目につくった染液を足す
  • 7
    木綿と絹を染液に入れて20分ほど待つ
  • 8
    木綿と絹を水洗いする
  • 9
    日陰で干す

色は出たもののちょっと薄いかもと思ったため、もっと実を拾ったら再度染め直そうと考えて、クサギを水切りした後に再び冷凍庫で保存しました。

2回目の染め|実をつぶして濃く染まる

2回目は少し実を追加して後日染めました。最初はそのまま煮出しましたが、その後思いついてめん棒で実をつぶしてみたところ、かなり濃い染液ができあがりました。

2回目
  • 1
    冷凍していたクサギの実を洗ってから水500mlと一緒に沸騰させる。前回染めた布と糸に水を含ませて絞っておく
  • 2
    沸騰したら火を弱くして20分煮出す
  • 3
    実と染液をわけてから、染液のほうに準備していた絹と木綿をつける
  • 4
    袋にクサギを入れて、綿棒でゴリゴリとクサギをつぶす
  • 5
    染めている間につぶしたクサギと水500mlを入れて20分煮出す
  • 6
    20分たったら木綿と絹は水洗いする

    ※染液は捨てないでもう一度使う

  • 7
    1回目の染液に2回目につくった染液を足す
  • 8
    木綿と絹を染液に入れて20分ほど待つ
  • 9
    木綿と絹を水洗いする
  • 10
    日陰で干す

今回1回目、2回目ともに媒染なしで染めてみました。媒染ありも試してみたい気持ちはありましたが、そのまま使えそうだったので今回はなしとしました。次の機会には媒染ありの場合も試してみたいと思います。

染めた布と糸の活用

絹布と木綿布はそれぞれシュシュにしてみました。

また、木綿糸を使ってひざ掛けの縁編みをやってみました。家族で使うので控えめな縁取りにしたのであまり目立ちませんがこの冬に活躍するアイテムになりそうです。

無媒染のやさしい色と次の楽しみ

今回は無媒染でやってみましたが、クサギの色素(トリコトミン)は媒染によって色が変化します。次回は媒染ありでどんな色になるのかを比べてみたいと思います。

また、今回使った実はまだ使えるかもしれないと思い冷凍庫で保存してみています。(冷凍保存であっても退色するともいわれているので使えるかは分かりません。)

あとはガクの部分を使った染色や、硬いタネのようになった実を育ててみるなども予定しています。まだまだ楽しめそうな予感でいっぱいです。

来年もまたクサギ染めを楽しみたい

クサギの実は少量ずつでも冷凍保存をしておけば、時期をずらして染めることができると分かりました。また、つぶすかどうかでも色の濃さがかなり変わります。

また、無媒染でもきれいな水色に染まり、同じように青系の藍の生葉染めよりも初心者向けのように感じました。
集めるのが大変ですが、身近にあればチャレンジしやすい素材です。

そして、染めた後の布や糸は身近な小物づくりにもぴったりですので、今後もいろいろなものをつくってみたいなと思います。そうなるともうちょっと量が多くできると嬉しいなとも考じています。

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