「Wi-Fiがない場所でも使えるの?」水族学芸員の夫のひとことから始まったスマートプラグについて

コラム

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Wi-Fiがないと使えないと思い込んでいたスマートプラグが実はなくても使えることが判明。
また、「電波ない状態でスケジュールってどうやって使えてるの?」という疑問。
そこから時計について調べてみると…飛鳥時代にたどり着いてしまいました。

きっかけは夫の一言だった

もともと我が家では水槽の照明を長時間つけすぎると苔が生えやすくなってしまうのでスマートプラグを使ってスケジュール管理をしていました。


私が照明を消すのを後回しにしてしまいがちで、時間通りに消すというのがなかなかできないというのを解決してくれる画期的アイテムだったのです。

先日夫が「SwitchBotのスマートプラグってWi-Fiがない場所でも使えるの?」と言ってきました。


「いやいや無理じゃない?スマートプラグだし」といいつつもしかして…ということになり、調べた夫から「使えるっぽいんだけど」と言われたのでした。

てっきり電波ないと使えない、せめてBluetoothでもいいから常時近くにないとだめなんだと思っていた私は「そうなんだ」となりました。

このスマートプラグはなんでも飼育環境で時間通りに照明をON&OFFする必要があるようで…(詳しくは夫に聞いてください笑)

Bluetoothで設定してみた

さっそく一緒にBluetoothで設定してみました。
Wi-Fiなしでも初期設定はできました。だけど、SwitchBot的にはWi-Fi環境下で初期設定を推奨してます。

推奨される初期設定の流れ(参考)
  • 初回はWi-Fi環境でSwitchBotアプリと接続して初期設定をする

    (Bluetoothで機器を検出した後にWi-Fiのパスワードを入れる流れ)

  • 2
    アプリからスケジュールを作成

    (最大5件まで)

  • 3
    スケジュールがデバイス本体に書き込まれる
  • 4
    一回初期設定すればWi-Fiなし・インターネットなしでもスケジュールが動作する

ここで注意しないといけないのがSwitchBotにはプラグミニとプラグとがあることで、旧型のプラグはWi-FiのみのモデルなのでBluetoothも使えないことです。

わたしが確認する限り、現在販売されているのはプラグミニでした


オフラインで使う場合は、内蔵時計がずれてしまうのを補正するために、Bluetoothでいいので接続して、定期的にアプリ画面を開いてスケジュール同期させて時刻精度を保つという作業はやったほうがよさそうです。

また、停電やコンセントを抜いたときに内蔵時計がリセットされる機種では復帰後にスケジュールがずれたり止まってしまうこともあるため、設置後や停電後などに動作確認をしたほうが安心です。

あとは、スケジュールが5件しか設定できないことにも注意が必要です。
複雑な制御には向かず、オフラインだと遠隔で操作もできません。

持っていったスマートプラグのランプがついているらしい

見ていないので状況がよくわからないですが、Wi-Fiのない場所にスマートプラグを持って行って設置してみたところ、照明は自動でON/OFFできていたそうです。しかしプラグのランプ(インジケーターランプ)が点灯していると言ってました。

現在の状態の確認方法
  • 1
    SwitchBotアプリを開いてプラグミニをタップ
  • 2
    スケジュールが保存されているか確認
  • 3
    インジケーターランプの色を確認
白点灯Wi-Fi接続のみ(正常)
青く点灯電源オフの状態
青く点滅Wi-Fi未接続・接続試行中
(スケジュールは動作するが時刻精度に注意が必要)

そもそも「正確な時間」ってどうやって決まるの?

このプラグのオフラインでのスケジュール管理についてどうやっているのか不思議に思っていたのですが、プラグ本体に記録されるということが分かりました。


本体に記録するので、インターネットなどの接続環境がなくても動作するようになっていて、プラグ本体の内蔵メモリ+内蔵時計にスケジュール情報と時刻が書き込まれ、それを元に自立した状態でON/OFFを行っているそうです。

なので、内部メモリには「毎日8:00にON、20:00にOFF」というようなスケジュール設定と、それとは別に内部時計が「現在時刻何時何分」というリアルタイムの時刻管理とをしている状態になります。

内部時計のズレと点灯時間への影響

オフラインで使っていると内部時計がずれてくるというのを知って、点灯時間に影響(長くなったり、短くなったり)するのではないかと心配になりましたが、長さに影響はないようです。

これは何時にON/OFFするのかという絶対時刻で管理されているためで、継続時間の指定ではないためです。

内部時計がずれた場合に起こること
ONになる時刻がずれる→8:00のはずが8:05になる
OFFになる時刻がずれる→20:00のはずが20:05になる

という感じで、ONもOFFもそれぞれが同じ方向に同じ量だけズレていき、結果として点灯時間は変わらないです。

電波時計みたいかなと思った

サーバーは時計合わせに直接関与はしていないことから、時刻の同期に関しても

Wi-Fi接続時インターネット経由で時刻専用サーバーと自動同期
Bluetooth接続時スマホの時刻をプラグに転送して同期
完全にオフラインの時内部時計だけで動作(ズレが少しずつ蓄積)

となり、最初に電波を使ってスマホなどの時刻を書き込んで、あとは内部時計だけで動いているイメージです。

電波時計との比較

電波時計スマートプラグ
時刻の取得電波塔から受信Wi-Fi・Bluetoothで同期
時刻の保持内部クオーツ時計内部RTC(時計チップ)
アラーム設定本体に記憶内部メモリに記憶
動作 時刻一致でアラーム鳴動時刻一致でON/OFF

何時に鳴らすという設定を記憶する部分、今何時かを刻み続ける時計の部分、外から正確な時刻をもらって合わせる部分と構造の考え方は電波時計もスマートプラグもほぼ一緒なことが分かります。

マイコン炊飯器も似てる

1980年代以降にでてきたマイコン炊飯器。その名前を子供の頃聞いた記憶があったのですが、あれも仕組みは同じで

内部メモリ「明朝6:00に炊飯」という予約設定を記憶
内部時計(RTC)今何時化を刻みつづける
マイコン(制御チップ)時刻が一致したら加熱を開始

でした。
でも、あの頃電波もBluetoothもまだなかったから手動で時刻を合わせてました
停電になったら時刻がリセットされて点滅してて、ご飯が炊けてなかったことはありませんでしたか?

ここまで調べてゲームボーイを思いだした私

ポケモン金銀で遊んだことはありましたか?
あれが2000年あたりだったそうですが、今では当たり前のようになっている時刻合わせが登場しました。
ソフトに電池と時計チップが内蔵されていて、朝昼夜とプレイする時間で出現ポケモンが変わるという画期的システムでした。
この場合も、

ソフト内の小さな電池時計を動かし続ける
時計チップ今何時かの時間を管理
ゲームのプログラム時刻を参照して朝昼夜を変化させる

という内容でした。
そのため、ソフトの電池が切れると時刻がリセットされたり、セーブデータが消えてしまったりした人もいたのではないでしょうか。

これは内蔵電池が時計と記憶の両方で使われていたことによるものだったようです。

時刻合わせの進化

時刻合わせは手動→カートリッジ(ソフト)内蔵電池→本体内蔵電池(まだ手動)→ネット自動同期と進化していってます。

ゲームボーイ・ゲームボーイアドバンス時代カートリッジ(ソフト)側に電池と時計チップをつけた
DS・PSP時代(2004~2005年くらい)本体に時計チップを内蔵、まだ手動で時刻を合わせていた。カートリッジの電池はいらなくなり、本体の時計をソフトが参照するしくみに変更
3DS・PSP後期以降Wi-Fiによるインターネット接続が一般的になり、自動で時刻同期できるようになった

昔は117の時報を聞いて時計を合わせたりしていたのですが、もう日常生活では使うことはなくなりましたね。

時刻のおおもと

ここで気になったのが、時刻はそもそもどうやって決めているの?ということでした。

現在は電子時計が正確な時刻の決定に使われているそうで、日本の場合は情報通信研究機構(NICT)という国の機関が電子時計を管理しています。

そもそも電子時計はセシウムという原子が振動する回数を数えて刻む時計で、これは数億年に一秒もずれないといわれているほどに精度が高いものだとか。
電子時計を複数台使用してそれらを平均合成…とすごい技術が使われているみたいです。

電子時計での時刻を、117もケータイの自動同期もインターネットのNTPサーバーも基準にしています。
その基準電波を受信するのだとか。なんかもうよくわからないですがすごいです。
人間が決めた基準ではなく、自然の法則を利用しているのですね。

飛鳥資料館の水時計を思い出した

私は自然の法則で思い出したのが、奈良県にある飛鳥資料館に展示してある水時計(漏刻)です。

復元模型などだったと記憶しています。
一定の速度で流れ落ちる水が容器に溜まっていくことにより、中に入っていた浮き棒が上がっていき、その目盛りを読んで時を読むという古代の知恵です。
なんというかそれを思いつくのがすごいなという感想でした。

ちなみに飛鳥水落遺跡は、この漏刻台の跡だと言われています。まだ行ったことがないので、実物を見てみたい場所の一つです。

このように変わることのない自然現象を利用する発想は、時を刻むものを数えて時刻を正確に共有しようという現代につながるもので、古代から続く「正確な時を求める」人間の姿につながると感じました。

生きものの照明を整えながら、飛鳥時代まで旅してしまった

そういえば、夫に確認したところその後もスケジュールに沿って照明はちゃんと動いているようです。(よかった)

それから、これを書いているのがちょうど4月25日なのですが、日本書紀には天智天皇が水時計(漏刻)を置いて人々に時を知らせたのが旧暦の・・・4月25日のことだとあるそうです。

これを太陽暦に換算すると6月10日になります。そこから6月10日が「時の記念日」となっているんだと知りました。
そんな由来だったとはおもしろいですね。

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