出雲大社とうさぎ〜出雲大社巡りにはうさぎ像を探しながらがおすすめ〜

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出雲大社に行くのならただまっすぐお参りして帰るのはもったいないです。今回はうさぎ巡りをしながら出雲大社境内を散策するという楽しみ方についてご紹介します。

出雲大社とうさぎの関係は?

そもそも出雲大社にはなぜたくさんのうさぎ達がいるのでしょうか?

それは出雲大社の祭神であるオオクニヌシノオオカミ(ダイコク様ともいう)と関係があります。皆さんは「因幡の素兎」の話を知っていますか?

隠岐からこちら側に渡ってみたいと思っていたうさぎが、ワニ(サメのこと)を騙して渡ろうとしたところ騙していたことがバレてしまうというところから始まるお話です。

最終的にダイコク様がうさぎを助けてお姫様と一緒になってめでたしという内容なのですが、このことから出雲大社の神様の使いはうさぎと言われるようになりました。

このように出雲大社とうさぎとは深い縁があります。

出雲大社には何羽のうさぎ達がいる?

そうなると気になるのが出雲大社にはいったい何羽のうさぎがいるのか?ということではないでしょうか。

このうさぎ達の像も私が子供の頃にはありませんでした。2014年の3月に先ほどの「因幡の素兎」にちなんで、出雲大社育英奨学生の卒業を記念して設置されたのを機に毎年少しずつ増えていっているそうです。

はじめは7羽の像からはじまったようですがどんどんと増えていき、今では66羽!(2023年現在出雲大社HP情報より)いるそうです。

実際に数えて見るとほぼその数なのですが、中には「これはう…さぎ??かな。これは数えるのか?」のような像もあるので、要注意です。

出雲大社のうさぎがいる場所が知りたい!

2023年10月現在のうさぎ像マップを作成しました。こうしてみると分かりますがぐるっと出雲大社を巡るような形であちこちにうさぎ達がいます。(青いマークを押してもらうと像の写真も見ることができます。また、写真をクリックすると少し大きくなります。)

スポット①勢溜大鳥居近く

勢溜大鳥居(二の鳥居)は出雲大社の写真といえばこれが出てくるという場所です。鳥居をくぐった左右にうさぎ達がいます。

イチ押しはクローバーのうさぎです。ここでは最近、推しぬいと思われるぬいぐるみと一緒にうさぎ像の写真を撮る人達の姿をよく見かけます。ここを気づかず通り過ぎてしまうとうさぎ像に気がつくのはかなり奥まで行ってからになります。

勢溜豆知識

勢溜(せいだまり)は日本のお城においてはたくさんの兵をいったん集めて待機させるスペースのことをさすことが多いです。出雲大社においては、その昔この辺りが多くの人が集まり賑わいのあった場所で勢いが溜まる場所ということからつけられたといいます。

昔の人達は大社詣でとは出雲大社にお参りするだけでなく、芝居小屋でお芝居を見たり富くじをしたりという一大イベントの場だったようです。そう思うとさぞかし活気があったのだろうなと思います。

そういえば10年くらい前まではお盆の頃にご縁まつりというお祭りの中で「ご縁レース」というのがありました。5円玉を束にしたものや俵を担いで勢溜の坂を駆け上がるというタイムレースをやっていました。優勝するとその 5円玉分の賞金がもらえるというもの。子供ながらにすごい熱気の中でお祭りを楽しんだ覚えがあります。昔もあんな賑わいだったのでしょうか。

今調べたら優勝賞金10万円だったみたい。10万円分の5円玉!ギックリ腰になりそうですね。

スポット②浄の池(きよめのいけ)

ここも見落としがちなうさぎスポットです。この浄の池は別名ひょうたん池とも呼ばれています。(多分地元の人たちが呼んでる愛称)

ここにはカメラと双眼鏡をもったうさぎがいます。

浄の池豆知識

この池はバードウォッチングスポットとして知られています。カワセミ、アオバズクなどが巣作りしていることもあるようです。野鳥が気になる人は境内で観察できる野鳥についてのパンフレットがあるそうなので境内の御守所、祈祷受付所で職員の方に聞いてみてください。

個人的には周辺に植えられている植物が気になるところで、紫陽花や菖蒲が見られる5月から7月くらいが好きです。

また、メダカや鯉が泳いでいたり、石亀が甲羅干ししている姿を見ることもできますし、ここ数年は少ないですが蛍が飛んでいることもあるので、のんびり東屋で休憩するのもおすすめです。

スポット③祓橋(はらえのはし)近く

ここにもいつの間にかうさぎ達がいました。マイクを持っていたり酒をつくっていたりと様々なうさぎ達です。

祓橋の豆知識

この橋はただの石橋のようですが足元には素鵞川(出雲大社の後ろにある八雲山から流れる神聖な川)が流れていて、身を清める意味があります。

ここから先は神聖な神域と言われていて、その境にかかる橋です。

スポット④杵那築森(きなつきのもり)

松の参道を進んでいくと右手に原っぱが見えてきます。右奥に鳥居が見えるのですがそこが杵那築森です。杵を持ったうさぎ達がいます。あまり人が来ないですが、冷んやりとして澄んだ空気の場所です。夏場は蚊に刺されやすい場所なので、注意が必要です。

杵那築森の豆知識

ここがどのような場所なのかは立て札が立ったのでわかりやすくなりました。以前は何も説明がなく正直何かよく分からなかったです。

このあたりの地名は杵築(きづき)で、杵築大社(きつきたいしゃ)ということがあるのですが、それはオオクニヌシの住まいをたくさんの神々が集まって築いたからだそうです。

ここには神殿を築いた際に地を固めるために使った「杵」を住まいが動かないようにと祈り埋納した場所で、鳥居が立っていたのですね。

スポット⑤素鵞社(そがのやしろ)の向かい側

次は一番奥の素鵞社の向かい側です。ここまで来てはじめてうさぎの存在に気がつく人も多いようです。よく聞くのが「こんなところにうさぎがいるよ!」という声です。

素鵞社の豆知識

素鵞社は近年パワースポットとしても注目され、以前はガラガラだったのが行列ができるようになりました。

社の裏には禁足地で入ることができない八雲山に触れることができます。また、砂を交換しにお参りする人も多いです。何より、祭神がオオクニヌシの祖先であり奥さんのお父さんでもあるスサノオノミコトなのでここもお参りしていきたいですね。

スポット⑥鎮守社

普段あまり人が立ち寄らないと思われる鎮守社にもうさぎ達がいます。私のお気に入りは天満宮のうさぎです。筆を持ったうさぎがとっても可愛いので見てみてください。

スポット⑦国旗掲揚塔付近

この辺りには金刀比羅宮、祓社などがあるのでそれぞれにちなんだうさぎ達がいます。中でも千家国造館の入り口にいるうさぎ達が可愛らしいです。

国旗掲揚塔の豆知識

巨大な国旗掲揚塔は遠くからみると分かりにくいですが、近くにいくとけっこうな迫力があります。風があるとバタバタと大きな音をさせながら旗が翻る様子を見ることができます。

そんな国旗掲揚塔は高さが47mあります。47mはビルに換算すると15階建てくらいだそうです。思った以上の大きさです。

また、小さく見える旗も13.6m×9mあるそうです。畳75畳あるそうですが現代人には全くピンときません。計算サイトで見たところ、75畳=36.75坪=121.5㎡とあって、ようやく大きい!と思えました。

スポット⑧祖霊社(それいしゃ)

私は覚えている限りで祖霊社に行ったことがありませんでした。今回うさぎを訪ねて初めて訪れたように思います。

ここは基本的には、出雲大社教の方が利用される場所なのでしょう。綺麗に整備され、手入れの行き届いた場所でしたよ。

スポット⑨縁結びの碑〜西神苑

縁結びの碑にも可愛いうさぎがいます。古事記に書かれているオオクニヌシとスセリ姫が盃を交わして仲良く鎮座されているという碑の一角にうさぎ達も盃を交わしているというものです。

また、この先の西神苑に最初のうさぎ達の像が置かれて、今では20羽ほどのうさぎの大家族となっています。

今年新しく設置されたうさぎが向かって一番左端にいます。

スポット⑩野見宿禰(のみのすくね)神社

ここには野見宿禰にちなんでまわしを締めたうさぎ達がいます。ここまでくればいつの間にか出雲大社をぐるりと散策したことになります。

野見宿禰神社の豆知識

野見宿禰といえば相撲の神様、ということで神社の脇には番付表が貼られています。また秋巡業で出雲場所として出雲ドームで大相撲を間近で見ることができる時もあります。今年2023年はまさに出雲場所が開催される年で、10月26日にあるそうです。

また、野見宿禰は相撲だけでなくスポーツ全般の神様と言われるため、スポーツをする人達がお参りに訪れることも多くなっています。

神社の少し先には相撲場があり、出雲市内の小学生による「野見宿禰わんぱく相撲大会 出雲場所」の開催時に利用されます。

番外編スポット:島根県立古代出雲歴史博物館

実はここにもうさぎがいます。勾玉うさぎや綱引きうさぎなど4羽いました。正面玄関から見えるうさぎと、裏に続く道にいるうさぎがいます。

番外編のおまけ

裏に続く道はぐるっと一周できるのですが、その中にハニワのレプリカがあるのです。この埴輪たち2体も見ていってほしい!鹿形埴輪と人の埴輪と、一緒に撮影できます。

出雲大社のうさぎを待ち受けにすると効果がある?!

巷ではうさぎを待ち受けにすると効果があると言われているようです。確かにクローバーとか、ハートとかいいことありそう。

いつも目に入るスマホの待受を好きなものやパワーがあると思うものにするのってとてもいいことだと思っています。お守りとかの身につける系もやっぱりいつも持っていて気にしているという状態が大事だなと思うのです。

今回紹介したうさぎ達の中でお気に入りを見つけて、とっておきの写真を撮って、念を込めて待ち受けにしたら願いが叶うのを助けてくれるに違いありません。とっておきのうさぎに出会えますように!