稲佐の浜とは
稲佐の浜とは出雲大社から1kmほどのところにある神話の舞台としても有名な浜です。出雲大社からもそう遠くなく、歩いて訪れることもできます。写真のように整備されてきれいになりました!工事中は重機がたくさんでしたがベンチなどもでき、ゆっくりできる場所になっています。
また、ここの浜で砂をもらってから出雲大社にお参りし、出雲大社の砂をお守りにするというのも有名です。
今は旧暦の10月で神在月です。この記事を書く際に訪れたところ、たくさんの観光客の人達で浜も賑わっていました。
稲佐の浜のおすすめポイント
稲佐の浜は神話の舞台として有名なので、古事記などの世界に興味を持っている人にももちろんおすすめですが、その景観の綺麗さはそうでない人にもおすすめです。
日本海なので、秋から冬は荒れ狂う波に驚くかもしれませんが、そんな中でも水平線に沈んでロウソクのように見える夕日や、日中の鏡のようになる海岸はぜひ見て欲しいと思います。
以前は夏になると海水浴で賑わっていましたが、離岸流などが発生しやすいので現在は海開きはなくなりました。このあたりは本当に水の事故が多いです。危ないのでくれぐれも近くで遊ばないように気をつけて欲しいと思います。
稲佐の浜の歴史と文化
気を取り直して、稲佐の浜の歴史などをみてみたいと思います。
稲佐の浜の歴史
稲佐の浜といえば真っ先に思いつくのが神話に登場した地であることです。イナサという言葉は国譲り神話でのイナセという許否の意味であるという説もあります。「譲るのか?否か?」という感じでしょうか。大国主命が武甕槌命らと国譲りの話し合いをした屏風岩も近くにあり、じっくり見ようと思うと見所があちらこちらに散らばっている場所になります。
また、かつては海水浴場としても利用されてきました。海水浴が日本に輸入されたのはどうやら明治時代ごろからですが、西欧から輸入された病気治療のための塩湯治から始まり、だんだんと海水浴へと繋がっていったといいます。ここ稲佐の浜も大変賑わった場所という歴史があります。
怪談で有名なラフカディオハーン(小泉八雲)も家族でこの地に塩湯治にきたことがあり、その様子が文章としても残っています。
地域の文化や伝統
稲佐の浜は出雲大社の神事の地としても有名です。有名なのは神在月の神迎神事ではないでしょうか。そのほかにも稲佐の浜の西側には塩掻島があり、8月14日の神幸祭で塩を汲み出雲大社にお供えするという神事もあります。
稲佐の浜は自然が美しい
そんな稲佐の浜は自然の魅力でいっぱいです。誰もが思い思いの時間を過ごしている様子が見られます。
夕日の魅力
やっぱり稲佐の浜といえば夕日かなと思います。水平線に沈んでいく夕日は一度は見て欲しいです。たくさんの人が夕日を見ようと夕暮れ時には集まってきます。
これは言葉ではなかなか伝えることができませんが、見てよかったなときっと感じるはずです。
海岸の風景
海岸の風景も見どころです。ただの砂浜のようですが、風紋ができていたり貝殻が落ちていたりして下を見て歩いても楽しめますし、波打際はタイミングが合えば鏡のようになりまるでウユニ塩湖のような写真がとれることもあります。
周辺の自然環境
自然環境で気になるのは、近年急激に砂浜が広がっていることです。以前より少しずつ西の方へ砂浜が広がっていたようですが、今まで海中だったところが浜になってきています。
例えば先ほどの塩掻島もそうですし、かつては弁天島まで泳げたら結構泳げるすごい人と言われていたようですが、今や周りは砂になってしまっています。
また、くじら岩と言われる鯨の背のような岩が弁天島の手前にあったそうですが、私が知る稲佐の浜では見たことがありませんでした。今回気になって調べていくと、2015年にクジラ島祭というのを開催された方がいらっしゃり、クジラ岩を掘り返して探して見たということがあったそうです。
ちゃんと見つかったという報告を拝見したのですが、このことからも分かるように、今見ている風景はやがて変わってしまうんだなということです。私の記憶の風景も、弁天島の真横はまだ海だったのですが、そういえばいつからか左右も砂浜だ…と驚いたのでした。訪れた際には現在の稲佐の浜を目に焼き付けておいてもらえたら嬉しいです。
稲佐の浜へのアクセスについて
住所:島根県出雲市大社町杵築北稲佐
駐車場:あり
今回駐車場も整備されてたくさん車が停められるようになりました!
アクセス:出雲大社から車で約3分。徒歩だと約15分です。
公共交通機関だと、JR出雲市駅から一畑バス日御碕線に乗り、「稲佐の浜」にて下車してすぐです。
自由に見てまわれるレンタカーがおすすめ
駐車場も綺麗に整備され、レンタカーで来ている人も増えました。…それというのもこの辺りの移動には車が便利だからです。住んでいる私たちも自家用車は一人一台持っていると言っても過言ではありません。逆に公共交通機関の本数は少なめです。
だいたい1時間に1本程度で、バスも電車もそう変わりません。タクシーで移動もできますが周辺観光地同士は割と距離があり予算と相談になりそうです。
これらを踏まえると、免許を持っている人がいるならレンタカーでの移動がおすすめです。
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新しくなった稲佐の浜にぜひ一度行って見てほしいなと思います。また、周辺には観光スポットもたくさんありますので、ぜひ行って見てください!また色々お伝えしていきたいと思います。